動画を長く保管するなら、無料の容量の大きさだけでなく、1ファイルの上限や再生のしやすさ、長く使わないと消える条件まで確かめて選ぶのが大切です。
人から動画を受け取る用途と、自分の動画を保管する用途は、分けて考えると選びやすくなります。
ブラウザで再生すると画質が下がって見えても、ダウンロードすれば元の画質のことが多くあります。
記事のポイント
- 動画は容量が大きいため、無料の容量だけで長く保管するのは難しい
- 選ぶときは、容量・1ファイルの上限・再生・共有の設定・消える条件を確かめる
- ブラウザで再生すると画質が下がって見えても、ダウンロードすれば元の画質のことが多い
- 人から動画を集める窓口と、長く保管する場所は分けて使う
動画をオンラインストレージに置く前に知っておくこと
動画は写真よりずっと容量が大きく、高画質で撮った動画は数分でも数GBになることがあります。
オンラインストレージに動画を置くと、次のような良い点があります。
- スマートフォンやパソコンの空き容量を増やせる
- どの端末からでも、インターネットにつなげば動画を見られる
- 大きな動画も、URLを送るだけで相手と共有できる
一方で、アップロードやダウンロードに時間がかかり、インターネットにつながらない場所では動画を見られません。
保存する動画が増えるほど有料プランの月額料金が続くため、長く使うほど費用がかさむ点も知っておきます。
オンラインストレージそのものの仕組みは、オンラインストレージの仕組みと使い方で説明しています。
動画向けオンラインストレージの選び方
動画を保存する場所を選ぶときは、容量の数字だけでなく、動画ならではの上限や使い勝手を確かめます。
確かめたい点は次のとおりです。
- 無料で使える容量と、足りないときの有料プランの容量
- 1つのファイルをどこまでの大きさでアップロードできるか
- ブラウザやアプリで、ダウンロードせずに再生できるか
- ダウンロードを禁止したり、期限を付けたりして共有できるか
- 長く使わないとデータが消える条件がないか
主なサービスの無料の容量と、動画で気をつけたい点は次のとおりです(2026年9月時点)。
| サービス | 無料の容量 | 動画で気をつけたい点 |
|---|---|---|
| Googleドライブ | 15GB | GmailやGoogleフォトと合わせた容量 |
| iCloud | 5GB | 端末のバックアップと容量を分け合う |
| OneDrive | 5GB | Microsoft 365の契約で容量が増える |
| Dropbox | 2GB | 無料では大きな動画を置きにくい |
| Amazon Photos | 5GB | プライム会員でも動画は5GBの枠に入る |
どのサービスも無料の容量は数GBから十数GBのため、動画をたくさん保管するなら有料プランか、手元の保存先との組み合わせが前提になります。
大きな動画を手元に移すなら、読み書きの速いポータブルSSDがあるとコピーの待ち時間を減らせます。
\ 動画の置き場を手元にも /
Googleドライブは容量をほかのサービスと分け合う
Googleドライブの無料の容量15GBは、GmailやGoogleフォトと合わせた容量です。
仕事用のGoogle Workspaceでは、1ファイルは5TBまで、1日にアップロードやコピーができるのは750GBまでと案内されています(出典:Google Workspace ヘルプ)。
大量の動画を一度に移すときは、上限に届いたら翌日に続きを送るなど、日を分けて進めます。
Amazon Photosは写真と動画で扱いが違う
Amazonのプライム会員は、Amazon Photosで写真を容量無制限で保存できます。
ただし動画など写真以外のファイルは5GBまでの枠に入るため、動画の保管先としては容量が足りなくなりやすいです。
写真はAmazon Photos、動画は別のストレージというように、分けて使う方法もあります。
動画の画質はオンラインストレージで落ちるのか
オンラインストレージに置いた動画をブラウザで再生すると、画質が粗く見えることがあります。
多くのサービスでは、再生を軽くするために、見るときだけ画質を下げたプレビューを流しています。
その場合でも、ファイルをダウンロードすれば、アップロードしたときと同じ元の画質の動画が手元に戻ります。

一方で、Googleフォトのように、容量を節約する設定にすると保存するときに画質を落とすサービスもあります。
動画を元の画質で残したいときは、バックアップの設定で「元の画質」が選ばれているかを確かめます。
画質が落ちるしくみは、写真共有を高画質で行う方法でも説明しています。
動画を共有するときの設定
オンラインストレージの動画は、共有リンクを送るだけで相手に見てもらえますが、設定しだいで相手ができることが変わります。
共有するときは、次の順番で設定を確かめます。
- 見るだけでよいか、ダウンロードも許すかを決める
- 見せる期間が決まっているなら、リンクに有効期限を付ける
- 大事な動画には、パスワードを付ける
- 共有が終わったら、リンクを削除するか共有を外す
ダウンロードを禁止しても、画面を録画されるのまでは防げないため、見せる相手と範囲は慎重に決めます。

有効期限やパスワードは、無料のアカウントでは使えないサービスもあるため、使いたい機能があるかを先に確かめます。
パスワードの付け方と伝え方は、パスワード付きで共有する方法で紹介しています。
動画を集める窓口と保管する場所は分けて使う
結婚式や送別会の動画づくりなどで、何人もから動画を集めるときに、自分のストレージの共有フォルダを使うと、相手にアカウントやアプリが必要になることがあります。
動画を集めるときは、相手が登録なしで送れる窓口を用意し、集まった動画は自分の保管先へ移すと、役割が分かれて管理しやすくなります。

OmoiBoxでは、URLとパスコードを伝えるだけで、相手は会員登録もアプリもなしに、スマートフォンのブラウザから動画を提出できます。
動画の回収は有料のProプラン以上で使え、Proでは動画を合計10GBまで(1本2GBまで)集められます。
OmoiBoxは動画を集めて整理するための窓口なので、集めた動画はダウンロードして、自分のストレージや外付けの保存先で保管します。
\ 動画を集める窓口を1つに /
※有料プランはいつでも解約できます
大事な動画はオンラインストレージだけに置かない
オンラインストレージは便利ですが、サービスの内容が変わったり、アカウントに入れなくなったりすると、動画を取り出しにくくなるおそれがあります。
Googleでは、長いあいだ使われていないアカウントのデータが削除されることがあると案内されているため、保管に使うアカウントには定期的にログインします。
結婚式や子どもの成長など、撮り直せない動画は、オンラインストレージとは別に手元の保存先にも残しておきます。
保存先の組み合わせ方は、写真のバックアップの方法で詳しく説明しています。
動画をまとめて手元に残すなら、容量に余裕のある据え置き型の外付けHDDが使いやすいです。
\ 撮り直せない動画を手元に /
オンラインストレージの動画保存についてよくある質問
無料で動画をたくさん保存できるオンラインストレージはありますか?
主なサービスの無料の容量は数GBから十数GBなので、動画をたくさん保存するのは難しいです。
動画が多いなら、有料プランか外付けの保存先と組み合わせます。
動画のアップロードに時間がかかるのはなぜですか?
動画は容量が大きく、回線の上りの速さによって時間が大きく変わるためです。
Wi-Fiにつなぎ、アップロードが終わるまで画面を開いたままにすると止まりにくくなります。
YouTubeに非公開でアップロードして保管してもいいですか?
見るだけなら使えますが、アップロード時に画質が変わるため、元の動画の保管先には向きません。
公開範囲の設定を間違えると人に見られるおそれもあるため、元の動画は別の場所に残します。
スマートフォンの動画を自動でオンラインストレージに保存できますか?
多くのサービスのアプリに、撮った写真や動画を自動でアップロードする機能があります。
動画は容量が大きいため、Wi-Fiにつないでいるときだけアップロードする設定にしておくと安心です。
動画向けオンラインストレージの選び方のまとめ
動画は容量が大きいため、無料の容量だけで長く保管するのは難しく、有料プランや手元の保存先との組み合わせが前提になります。
選ぶときは、容量、1ファイルの上限、再生のしやすさ、共有の設定、長く使わないと消える条件を確かめます。
ブラウザで見たときに画質が粗くても、ダウンロードすれば元の画質のことが多いため、保存の設定を確かめておきます。
人から動画を集める窓口と、自分の動画を長く保管する場所は、分けて使います。
各サービスの容量や料金は変わることがあるため、使う前に公式ページで確認してください。


