オンラインストレージが遅いときは、回線、パソコンやスマホの状態、同期アプリの設定、ファイルの数と大きさのどこで遅くなっているかを切り分けて対処すると、早く解決できます。
特に、同期アプリに速度の制限がかかっていたり、小さなファイルが大量にあったりするのは、見落とされやすい原因です。
iPhoneでは、低電力モードの間はiCloudの写真の同期が止まります。
記事のポイント
- まずは回線、端末、アプリ、ファイルのどこで遅いかを切り分ける
- 同期アプリに速度の制限がかかっていないかを設定で確かめる
- 小さなファイルが大量にあるときは、ZIPにまとめると速くなる
- iPhoneは低電力モード中にiCloudの写真の同期が止まる
まずは遅くなっている場所を切り分ける
オンラインストレージが遅い原因は1つとは限らないため、どこで遅くなっているかを順に確かめます。
次の順番で確かめると、原因を絞り込みやすくなります。
- ほかのWebサイトや動画も遅いなら、回線やWi-Fiを疑う
- そのサービスだけが遅いなら、同期アプリの設定やサービス側を疑う
- 特定のフォルダだけ終わらないなら、ファイルの数や名前を疑う
- スマホだけ止まるなら、省電力やデータ通信の設定を疑う
ほかのサイトも遅いときは、オンラインストレージではなく回線の問題のため、回線の対処から始めます。

回線の速度の確かめ方やUSBへのコピーが遅いときなど、転送全般の対処は、ファイル転送が遅いときの対処で詳しく説明しています。
回線とパソコンの状態を見直す
回線や端末が原因のときは、次の点を見直すと改善することがあります。
- Wi-Fiではなく有線でつなぐか、ルーターの近くで試す
- 長く電源を入れたままのルーターを再起動する
- パソコンの空き容量が少なくなっていないかを確かめる
- ノートパソコンの省電力の設定で通信が抑えられていないかを確かめる
夜など決まった時間帯だけ遅くなる場合は、契約している回線がIPv6(IPoE)の接続に対応しているかをプロバイダーに確かめると、混雑を避けられることがあります。
回線がIPv6(IPoE)に対応していても、ルーターが対応していないと使えないため、対応したWi-Fiルーターに替えると速さが変わることがあります。
\ 家の回線の通り道を見直す /
ウイルス対策ソフトがファイルを1つずつ検査していると、同期が遅くなることもあります。
Dropboxも、同期しないときの対処としてファイアウォールやウイルス対策の設定を確かめるよう案内しています。
同期のフォルダを検査の対象から外す設定はできますが、安全性とのかね合いになるため、会社のパソコンなら管理者に相談してから行います。
同期アプリの設定を見直す
回線に問題がないのに遅い場合は、パソコンに入れた同期アプリの設定が原因になっていることがあります。
速度の制限がかかっていないか確かめる
主な同期アプリには、ほかの通信に影響しないよう、アップロードやダウンロードの速度を抑える設定があります。
この制限が小さい値になっていると、回線が速くても同期は遅いままです。
- OneDrive:「設定」の「同期とバックアップ」で「詳細設定」を開き、速度の制限を確かめる
- パソコン版Googleドライブ:「設定」の詳細設定で「ダウンロード速度」と「アップロード速度」の制限を確かめる
- Dropbox:「基本設定」の「ネットワーク」タブで帯域幅の設定を確かめる
OneDriveでは、50から100,000KB/秒の固定の値にするか、自動で調整するかを選べます。
同期するフォルダを絞る
普段使わない大きなフォルダまで同期していると、変更の確認だけで時間がかかります。
Dropboxの選択型同期やOneDriveのフォルダーの選択を使い、パソコンに同期するフォルダを必要なものだけに絞ります。
ファイルをクラウドにだけ置き、開くときに読み込む「オンラインのみ」の設定にすると、パソコンの容量も空けられます。
ただし、オンラインのみのファイルを一度にたくさん開くと、読み込みが重なって遅くなるため、よく使うフォルダは端末に置いたままにします。
一時停止と再開、アプリの再起動を試す
同期が途中で止まったように見えるときは、同期をいったん一時停止して再開するか、アプリを終了して起動し直すと動き出すことがあります。
ファイル名に使えない記号が入っていたり、フォルダの階層が深すぎたりして、特定のファイルで止まっていることもあるため、エラーの表示も確かめます。
同じファイルを何人もがパソコンで開いて上書きを繰り返すと、競合したファイルが増えて反映が遅れるため、共同で作るファイルはブラウザでの共同編集を使います。
止まったからといって何度も再開ボタンを押したりログアウトしたりすると、かえって時間がかかったり、まだ同期されていないファイルを失ったりするおそれがあるため避けます。
ファイルの数と大きさで遅くなる場合
回線もアプリの設定も問題がないのに遅い場合は、送ろうとしているファイルの数や大きさが原因のことがあります。
小さなファイルが何万個もあると、ファイルを1つ送るたびに通信の準備が必要になり、データの量は少なくても時間がかかります。
この場合は、パソコンでZIPにまとめて1つのファイルにしてから送ると、通信の回数が減って早く終わります。
Box Driveのように、1つのフォルダに入れるファイルの数の目安を案内しているサービスもあるため、フォルダを分けることも効果があります。
反対に、数GBを超える大きなファイルは、途中で通信が切れると最初からやり直しになることがあるため、Wi-Fiが安定している時間に送ります。

iPhoneのiCloudが進まないとき
iPhoneで写真やファイルがiCloudにアップロードされないときは、バッテリーや通信を節約する設定が原因のことがあります。
低電力モードがオンのあいだは、iCloud写真の同期が一時的に止まると案内されています(出典:Apple サポート)。
急いで同期したいときは、低電力モードを切り、充電しながらWi-Fiにつないで、しばらく画面をロックしたままにしておきます。
進まないからといってiCloud写真をオフにしたりサインアウトしたりすると、途中までの同期がやり直しになるため避けます。
設定に問題がないのに進まないときは、Appleの「システム状況」のページで、iCloudに障害が出ていないかも確かめます。
何人もから写真を集めるのに時間がかかるなら
旅行や行事の写真を、参加した人たちに共有フォルダへ入れてもらう方法は、一人ひとりの通信やアプリの状態に左右されて、集まるまでに時間がかかりがちです。
相手にストレージのアプリを入れてもらう必要があると、慣れていない人ほど途中で止まってしまいます。
OmoiBoxなら、URLとパスコードを伝えるだけで、相手はアプリを入れずにスマホのブラウザから写真を提出できます。
集まった写真はZIPでまとめてダウンロードできるため、自分のストレージへは1つのファイルとして移せます。
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オンラインストレージが遅いときのよくある質問
ブラウザでオンラインストレージを開くと遅いのはなぜですか?
ブラウザにたまったキャッシュが影響していることがあります。
ブラウザの設定からキャッシュを消すか、別のブラウザで開いて違いを確かめます。
夜になると遅くなるのは回線のせいですか?
利用者が多い時間帯に回線が混み合っている可能性があります。
大きな同期は朝などの空いている時間に回すと、待ち時間を減らせます。
有料プランにすると速くなりますか?
プランを変えても、回線やファイルの数が原因なら速さはほとんど変わりません。
先に、この記事の手順で遅い場所を切り分けてから判断します。
サービス側の障害かどうかはどこで分かりますか?
多くのサービスは、障害の状況を知らせるページを公開しています。
障害が出ている間は、自分の側で設定を変えずに復旧を待ちます。
オンラインストレージが遅いときの対処のまとめ
オンラインストレージが遅いときは、回線、端末、同期アプリ、ファイルのどこで遅いかを順に切り分けます。
回線や端末が原因なら、有線での接続やルーターの再起動、空き容量の確保を試します。
同期アプリの速度の制限や、同期するフォルダの多さも見落としやすい原因です。
小さなファイルが大量にあるときはZIPにまとめ、iPhoneは低電力モードを切って充電しながら同期します。
設定の画面の表記は変わることがあるため、見当たらないときは各サービスのヘルプで確認してください。


