個人で使うなら、容量の単価だけで決めず、使っている端末との相性、共有のしかた、同期とバックアップの仕組みで比べると、自分に合うサービスが絞れます。
写真や動画を人から集める場面は、保存用のストレージとは別に、受け取りに絞った仕組みを使うと整理しやすくなります。
iCloud、Googleドライブ、OneDrive、Dropboxのどれにするかは、使っている端末と同じ会社のサービスを軸に考えると設定の手間が少なくなります。
記事のポイント
- 使っている端末と同じ会社のサービスを軸に考えると設定の手間が少ない
- 容量のほかに、共有の権限、同期の仕組み、安全面の機能で比べる
- 写真が多いか、Officeを使うかなど、用途で向くサービスが変わる
- 人から写真や動画を集めるなら、保存用とは別に受け取り型を使う
オンラインストレージを比べるときの見方
オンラインストレージは、どれもファイルをインターネット上に保存できる点は同じですが、得意なことはサービスごとに違います。
個人で選ぶときは、次の5つを順に見ていくと比べやすくなります。
- 無料で使える容量と、有料プランの容量と料金
- iPhone、Android、Windows、Macなど、使っている端末との相性
- 家族や友人と共有するときの権限の細かさ
- 同期かバックアップか、データの残り方の仕組み
- 2段階認証や暗号化など、安全面の機能
料金は大切な判断材料ですが、月額だけで選ぶと、端末と連携しにくいサービスを選んでしまい、結局使わなくなることがあります。
まずは毎日使っている端末から考え、そのうえで容量と料金を比べる順番が無理のない選び方です。
容量あたりの単価の計算や、月額以外にかかる費用は、オンラインストレージの料金比較で詳しく扱っています。
個人向けの主なオンラインストレージの違い
個人でよく使われるサービスを、無料の容量、有料プランの例、向いている人で並べました。
表の料金はプランの一例で、ほかの容量のプランもあります。
| サービス | 無料の容量 | 有料プランの例(2026年10月時点) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| iCloud+ | 5GB | 50GBで月額180円、2TBで月額1,800円 | iPhoneやMacを使う人 |
| Google One | 最大15GB(Gmail・フォトと共通) | 100GBで月額290円 | AndroidやGmailを使う人 |
| Microsoft 365 | 5GB | Basicの100GBで月額260円、Personalの1TBで年額21,300円 | WordやExcelを使う人 |
| Dropbox | 2GB | Plusの2TBで月額1,500円(月払い) | 複数のパソコンで同期したい人 |
| Amazon Photos | 5GB | プライム会員は写真が無制限 | 写真が多いプライム会員 |
無料の容量は、Google Oneの15GBが大きく見えますが、Gmailのメールやフォトの写真と合わせた容量です。
どのサービスも、無料の容量で足りるかを試してから有料に上げられるため、最初から大きなプランを契約する必要はありません。
iCloud DriveはiPhoneやMacと自然につながる
iCloud Driveは、iPhoneやiPad、Macに最初から組み込まれていて、設定をオンにするだけで写真や書類を同期できます。
有料のiCloud+は、ファミリー共有を使うと家族と容量を分け合えるため、家族全員がiPhoneなら1つの契約にまとめられます。
一方で、Androidの端末からは使いにくく、家族にAndroidの人がいると共有の手段を別に考える必要があります。
家族で1つのストレージを使う方法は、家族でオンラインストレージを共有する方法で紹介しています。
GoogleドライブはAndroidとGmailの容量をまとめて使う
Googleドライブは、Googleアカウントがあれば使え、最大15GBの無料の容量をGmail、Googleドライブ、Googleフォトで分け合います。
Androidのスマートフォンなら最初からGoogleアカウントを使っているため、追加の登録なしに始められます。
Googleドキュメントやスプレッドシートで作った書類を、ほかの人と同時に編集できる点も特徴です。
iPhoneでも専用のアプリを入れれば使えるため、家族の端末がばらばらな場合の共有先にもなります。
OneDriveはWindowsとOfficeのアプリを使う人向け
OneDriveは、Windowsのパソコンに組み込まれていて、デスクトップやドキュメントのフォルダをそのまま同期できます。
Microsoft 365 Basicは100GBで月額260円、WordやExcelのアプリも使えるPersonalは1TBで年額21,300円です(2026年10月時点)。
WordやExcelを個人でも使うなら、アプリの料金とストレージをまとめて払える分、別々に契約するより割安になる場合があります。
Dropboxは同期とファイルの受け取りが得意
Dropboxは、パソコンのフォルダに置いたファイルを、ほかのパソコンやスマートフォンへすばやく同期できることで知られています。
「ファイルリクエスト」を使うと、Dropboxのアカウントを持っていない人からもファイルをアップロードしてもらえ、この機能はすべてのプランで使えます。
無料のBasicプランは2GBと小さいため、写真の保存先として使うなら有料のプランが前提になります。
Amazon Photosは写真の保存に特化している
Amazon Photosは、Amazonプライム会員なら写真を容量の制限なしに、元の画質のまま保存できます。
プライムの会費は月額600円か年額5,900円で(2026年10月時点)、写真の保存のために追加の料金はかかりません。
ただし動画は無制限の対象外で、動画やほかのファイルに使えるのは5GBまでです。
書類や動画は別のストレージに置き、写真だけをAmazon Photosに保存すると、有料で契約する容量を小さく抑えられます。
用途別のおすすめの選び方
サービスの違いが分かったら、自分が何に使うかで候補を1つか2つに絞ります。
個人の使い方で多いのは、次のような分け方です。
- iPhoneの写真と連絡先をまとめて守りたいなら、iCloud+
- Androidを使っていて、Gmailの容量も足りないなら、Google One
- WordやExcelも使うなら、Microsoft 365とOneDrive
- 仕事と私用の複数のパソコンでファイルを同期するなら、Dropbox
- 写真が多く、すでにプライム会員なら、Amazon Photosと別のストレージの併用
家族の端末がiPhoneとAndroidに分かれている場合は、どちらからも使いやすいGoogleドライブやDropboxを共有の場所にすると、やり取りが楽になります。
中身を運営会社にも見られない形で預けたいなら、Proton DriveやMEGAのように、端末側で暗号化してから保存する方式のサービスも候補になります。

仕事のファイルを置くなら、個人向けではなく、会社で管理できるプランを選びます。
会社で使うときの比べ方は、ビジネス向けオンラインストレージの比較でまとめています。
同期とバックアップの違いを知っておく
オンラインストレージを選ぶときに見落としやすいのが、そのサービスが「同期」なのか「バックアップ」なのかという違いです。
同期は、端末とストレージを同じ状態に保つ仕組みで、端末でファイルを消すとストレージからも消えます。
iCloud写真はこの同期の仕組みで、iPhoneで写真を削除すると、同じアカウントのiPadやMacからも削除されます。
バックアップは、端末の写真の控えをストレージに残す仕組みで、使い方によっては端末から消しても控えが残ります。
同期のサービスは、本体の容量を空ける目的で写真を消すと控えまで失うため、消す前に別の場所へ写しておきます。
オンラインストレージ1つだけに頼らず、外付けのストレージにも写しておくと、アカウントにログインできなくなったときにも写真が残ります。
パソコンとの間で写真をまとめて持ち歩くなら、小型のポータブルSSDが扱いやすいです。
\ クラウドとは別の控えに /
無料プランで試してから決める手順
候補が絞れたら、いきなり有料のプランを契約せず、無料の範囲で使い勝手を確かめます。
試すときは、次の順番で進めると判断しやすくなります。
- スマートフォンとパソコンの両方にアプリを入れる
- 普段使う写真や書類を少しだけ保存してみる
- 家族や友人に共有リンクを送り、相手が開けるかを確かめる
- 1か月ほど使い、増えた量から必要な容量を見積もる
- 足りない分だけ有料プランに上げる
共有を試すときは、相手にアカウントの登録が必要かどうかも確かめておくと、あとで家族に使ってもらうときに困りません。

無料で使える容量や、使わないと削除される条件は、無料オンラインストレージの比較で整理しています。
写真や動画を人から集めるなら受け取り型を分ける
旅行や行事のあとに、参加した人たちから写真や動画を集めたい場面では、保存用のオンラインストレージだけでは手間が増えがちです。
共有フォルダに追加してもらう形だと、相手にもアカウントが必要になったり、ほかの人の写真まで見えたりすることがあります。
保存は自分のストレージ、受け取りは提出専用のURLと役割を分けると、集めた写真の整理もしやすくなります。
OmoiBoxなら、URLとパスコードを伝えるだけで、相手は会員登録もアプリもなしにスマートフォンから写真を提出できます。
集まった写真はZIPでまとめてダウンロードできるため、受け取ったあとは今使っているストレージへ移すだけで済みます。
\ 集める場所だけ別に /
※無料プランで写真の受け取りを試せます
オンラインストレージの比較でよくある質問
オンラインストレージは1つに絞ったほうがいいですか?
毎日使うメインのサービスは1つにすると、どこに何があるか迷わずに済みます。
大切な写真は、メインとは別の場所にも控えを置くと安心です。
iPhoneとAndroidの家族で使うならどれがいいですか?
どちらの端末にもアプリがあるGoogleドライブやDropboxが使いやすいです。
それぞれの写真の保存は端末に合ったサービスで行い、共有だけを共通のサービスにする方法もあります。
途中でほかのサービスに乗り換えられますか?
乗り換えられますが、ファイルを一度ダウンロードしてから新しいサービスへ上げ直す作業が必要です。
データが増えるほど時間がかかるため、早めに使うサービスを決めておくと移行が楽になります。
安全性はどのサービスも同じですか?
通信の暗号化などの基本はそろっていますが、暗号化の方式や共有の制限の細かさはサービスごとに違います。
どのサービスでも、2段階認証をオンにし、共有リンクの公開範囲を確かめることが基本です。
オンラインストレージ比較のまとめ
個人でオンラインストレージを選ぶなら、まず使っている端末と同じ会社のサービスを軸に考えます。
そのうえで、容量と料金、共有の権限、同期かバックアップか、安全面の機能を比べます。
写真が多いならAmazon Photos、Officeを使うならMicrosoft 365のように、用途で向くサービスが変わります。
同期のサービスで写真を消すとほかの端末からも消えるため、別の場所にも控えを置いておきます。
人から写真や動画を集める場面は、保存用のストレージとは別に受け取り型を使うと整理しやすくなります。
料金や容量は変わることがあるため、契約する前に各サービスの公式ページで確認してください。


