写真共有の安全は、サービスの名前だけでは決まらず、同じサービスでも設定や写真の中身によって危うさが変わります。
公開範囲、パスコード、保存期間、運営主体、利用規約を確かめ、個人が分かる写真ほど慎重に扱うのが基本です。
相手が保存した写真は、共有を止めても相手の手元に残ります。
記事のポイント
- 安全かどうかはサービス、設定、写真の中身の3つで決まる
- 公開範囲、パスコード、保存期間、運営主体、利用規約の5点を確かめる
- 位置情報や写り込み、写っている人の了解は共有する側が気をつける
- 相手が保存した写真は、共有を止めても手元に残る
写真共有の安全はサービス名だけでは決まりません
「このアプリなら安全」と言い切れるサービスはありません。
写真が思わぬ相手に渡る原因は、サービスの仕組み、自分で選んだ設定、写真に写っているものの3か所にあるためです。
たとえば、仕組みがしっかりしたサービスでも、誰でも開けるリンクで共有すれば、URLが転送された先まで見られます。
反対に、限られた相手だけに共有していても、写真に自宅の場所が分かる情報が残っていれば、相手の先へ広まったときに困ります。
3つのうちどこか1つが欠けると、ほかの2つを整えていても守りきれません。

写真を共有する前に確認したい5つのポイント
サービスを選ぶときと、共有の設定をするときに、次の5点を順に見ていきます。
どれも使い始めてから変えにくい項目です。
公開範囲を確かめる
最初に、誰が写真を見られる状態になるのかを確認します。
招待した人だけか、リンクを知っている人全員か、誰でも検索できるのかで、広まり方は大きく変わります。
初期設定が広い公開になっているサービスもあるため、共有ボタンを押す前に設定画面を開いておきます。
パスコードや招待で入口を絞れるか
リンクで共有する場合は、URLのほかにパスコードを求められるか、招待した人しか入れない仕組みがあるかを見ます。
URLだけで開ける状態では、転送された先の人まで写真を見られます。
URLとパスコードの伝え方は、URLで写真を共有する手順で説明しています。
保存期間と削除のしかた
写真がいつまで残るのか、自分で消せるのかを確認します。
一定の期間で自動的に消えるサービスは、共有しっぱなしになるのを防げます。
長く保管するサービスでは、不要になった共有を自分で止める手順を先に知っておきます。
運営主体がはっきりしているか
写真を預ける以上、どの会社が運営しているのかを確かめます。
運営会社の名前、所在地、問い合わせ先がサイトに載っているかを見ておくと、トラブルのときに連絡がつきます。
運営元の分からないサービスに、個人が分かる写真を預けるのは避けます。
利用規約とプライバシーポリシー
規約は長く読み飛ばしがちですが、写真に関わる部分だけは目を通します。
見ておきたいのは次の点です。
- アップロードした写真を運営側がどんな目的で使えるか
- 写真や利用情報を第三者へ渡すことがあるか
- サービスが終わるときや退会したときに写真がどうなるか
5つの確認点と、どこを見ればよいかをまとめると次のとおりです。
| 確認点 | 見る場所 | 確かめること |
|---|---|---|
| 公開範囲 | 共有の設定画面 | 招待制か、リンクを知る人全員か |
| パスコード | 共有の設定画面 | URLのほかに入力が必要か |
| 保存期間 | 料金やヘルプのページ | いつ消えるか、自分で消せるか |
| 運営主体 | 会社概要のページ | 会社名と問い合わせ先があるか |
| 利用規約 | 規約とプライバシーポリシー | 写真の使われ方と第三者提供 |
上の3つは共有するたびに、下の2つはサービスを選ぶときに一度確かめておけば足ります。
複数の人から写真を受け取る用途なら、URLだけが転送されても中を見られない状態で集められます。
OmoiBoxでは、受け取り用の案件ごとに独立したパスコードで入口を守り、送る人は登録なしで写真を提出できます。
\ 入口を鍵で守って集める /
※写真の回収は無料プランから使えます
写真そのものから漏れる情報を減らす
設定を整えても、写真に含まれる情報は相手にそのまま届きます。
共有する前に、写真の側でも2つのことを見直します。
位置情報を外してから送る
スマートフォンで撮った写真には、撮影した日時や場所の情報が記録されていることがあります。
メッセージアプリやSNSでは送信時に取り除かれる場合が多い一方、元のファイルのまま渡す方法では残ったまま届きます。
iPhoneでは、写真の情報画面から位置情報を消せるほか、共有するときの「オプション」で位置情報を含めない設定を選べます。
カメラに位置情報の利用を許可しない設定にしておけば、これから撮る写真にはそもそも記録されません。
写り込みを見直す
位置情報を外しても、写っているものから場所や人が分かることがあります。
共有する前に、次のようなものが写っていないかを見ます。
- 表札や住所の書かれた郵便物
- 子どもの名札や学校名の分かる制服
- 自宅の窓から見える景色や近所の目印
- 車のナンバープレート
気になるものが写っていたら、トリミングするか、別の写真に差し替えます。
写真に写っている人への配慮
写真の安全は、自分の情報だけでなく、写っているほかの人の情報を守ることでもあります。
共有する前に本人の了解を得る
人の顔がはっきり写った写真を、本人に断らずに広い範囲へ共有すると、トラブルのもとになります。
特に誰でも見られる場所へ載せる場合は、写っている人に一言確かめておきます。
集合写真を配るときも、共有する範囲と使い道を最初に伝えておくと、あとで困りません。
子どもの写真は範囲を狭くする
子どもの写真は、顔や名前、通っている場所が結びつくと、本人の知らないところで情報が残り続けます。
家族や親族だけで見るなら、招待した人だけが入れる共有を選びます。
家族で使う共有の方法は、家族の写真共有方法の比較で整理しています。
共有する相手にも、ほかの場所へ載せないよう最初に頼んでおきます。
アカウントと共有後の管理
共有したあとも、写真を守るためにできることが残っています。
アカウントのパスワードを強くする
写真を預けているアカウントに入られると、共有していない写真までまとめて見られてしまいます。
IPAは、パスワードを大小の英字、数字、記号を混ぜた10文字以上にし、ほかのサービスと使い回さないよう呼びかけています(出典:IPA 日常における情報セキュリティ対策)。
サービスに2段階認証があれば、あわせて有効にしておきます。
渡した写真は相手の手元に残る
共有リンクを止めたり、アルバムから相手を外したりすれば、それ以降は見られなくなります。
ただし、相手がすでに保存した写真や、撮られた画面の画像までは取り戻せません。

人に見られたら困る写真は、そもそも送らないという判断も必要です。
使い終わった共有とメンバーを見直す
受け渡しが済んだリンクや、行事が終わったアルバムは、そのままにせず共有を止めます。
家族アルバムのように長く使う共有では、入っているメンバーをときどき見直し、もう関わりのない人が残っていないかを確かめます。
写真共有の安全性についてよくある質問
いちばん安全な写真共有の方法はどれですか?
どの方法にも向き不向きがあり、1つには決められません。
相手を招待制で絞れること、入口にパスコードがあること、不要になったら止められることがそろっている方法を選びます。
無料の写真共有サービスは危ないですか?
無料であることだけで危ないとは言えません。
料金よりも、運営元がはっきりしているか、規約で写真の扱いが説明されているかを見て判断します。
LINEで写真を送れば位置情報は消えますか?
トークで送った写真は位置情報が取り除かれることが多いとされています。
ただし送り方やサービスの仕様によって変わるため、大切な写真は送る前に自分で位置情報を外しておくと確実です。
間違った相手に共有してしまったらどうすればいいですか?
すぐに共有を止めるか、相手をメンバーから外します。
相手が知り合いであれば、事情を伝えて保存した写真を消してもらうよう頼みます。
共有した写真を運営会社に見られることはありますか?
サービスの仕組みによって異なります。
運営側がどのような場合にデータを扱うかはプライバシーポリシーに書かれているため、気になる場合は預ける前に確認します。
写真共有を安全に行うためのまとめ
写真共有の安全は、サービス、設定、写真の中身の3つがそろって初めて保てます。
共有する前に、公開範囲、パスコード、保存期間、運営主体、利用規約の5点を確かめます。
写真の位置情報と写り込みを見直し、写っている人の了解を得てから共有します。
子どもの写真など個人が分かる写真ほど、共有する範囲を狭くします。
渡した写真は相手の手元に残るため、使い終わった共有は止め、見られて困る写真は送らないようにします。


