お葬式のメッセージは、読むのが故人ではなく遺族なので、宛名は喪主か「ご遺族の皆様」にして、お悔やみと遺族を気遣う言葉を短くまとめます。
通夜や葬儀の当日に届くカードは、20〜50字ほどの2〜3行に収めると、疲れている遺族にも負担になりません。
自分の気持ちを伝えたいときは、定型の文の間に、故人との思い出を1〜2文だけ入れます。
記事のポイント
- 宛名は故人ではなく、喪主か遺族にする
- 葬儀当日のカードは20〜50字ほどの短い文に
- 思い出は1〜2文だけ、お悔やみと気遣いの間に
- 忌み言葉と宗教に合わない言葉を避ける
送り方ごとの長さと宛名
お葬式のメッセージは、送り方によって、読む人と書ける長さが違います。
| 送り方 | 宛てる相手 | 長さの目安 |
|---|---|---|
| 弔電 | 喪主(差出人の名前と故人との関係も書く) | 70〜190字ほど |
| 供花に添えるカード | 喪主か「〇〇家ご一同様」 | 20〜150字ほど(当日は2〜3行) |
| 香典に添える一筆箋 | 喪主 | 3〜5行ほど |
| メール・LINE | 親しい友人や同僚本人 | 50〜100字ほど |
棺に入れる手紙だけは故人に宛てて書きますが、それ以外は、遺族が読むことを前提にして言葉を選びます。
葬儀の会場に飾る供花の立札には、「供」と贈り主の名前だけを書き、お悔やみの文は入れません。
喪主と面識がないときは、「大学時代に〇〇様とサークルでご一緒しておりました」のように、故人との関係を一文添えると、遺族が誰からの言葉か分かります。
気持ちが伝わる組み立て方
お葬式のメッセージは、次の4つの順に並べると、短くても形が整います。
- お悔やみの言葉(「拝啓」や季節の挨拶は書かずに、ここから始める)
- 故人との思い出や人柄を1〜2文
- 遺族の体を気遣う言葉
- 結びの言葉と差出人の名前

思い出は「優しい人でした」で終わらせず、場面が浮かぶように書くと、同じ定型の文でもその人だけの言葉になります。
- 表情やしぐさ:いつも穏やかな笑顔で迎えてくださったこと
- 一緒にしたこと:ゴルフの帰りに、豪快に笑いながら食事に連れて行ってくださったこと
- 受け取ったもの:仕事で失敗した日に、かけてくださった一言
故人がどれほど周りから慕われていたかが伝わると、遺族にとって何よりの慰めになります。
仲間で1枚の色紙に言葉を集めるときの書き方は、お葬式の寄せ書き例文で紹介しています。
一方で、死因や病気の経過に触れること、「頑張って」「元気を出して」と励ますこと、故人の失敗談を書くことは避けます。
関係別のメッセージ例文
例文の〇〇の部分に、故人の名前や自分との思い出を入れると、そのまま使える形になります。
友人や知人の家族が亡くなったとき
友人の親が亡くなったときは、友人本人を気遣う言葉を中心にします。
故人と直接の思い出がなければ、2文目を省いて、お悔やみと気遣いだけにしてもかまいません。
職場や恩師の関係で送るとき
職場の上司や同僚、恩師の家族へは、個人的な話に踏み込みすぎず、仕事ぶりや教えへの感謝を添えます。
故人の呼び方は、自分から見た関係ではなく、受け取る喪主から見た続柄で選びます(喪主の父ならご尊父様、母ならご母堂様)。
弔電とLINEで送るとき
通夜や葬儀に行けないときは、弔電を送るか、親しい相手ならLINEやメールで先に気持ちを伝えます。
弔電は喪主に宛て、斎場の名前と日時を確かめてから、告別式の前に届くように手配します。
家族葬で参列や香典を断られていても、弔電を断る旨が書かれていなければ、弔電は送ってよいとされることが多いです。
LINEやメールは、日頃から連絡を取り合っている友人や同僚だけに使い、目上の人やあまり親しくない人には弔電や手紙を選びます。
LINEの最後に「返信は不要です」と入れると、遺族が返事を考える負担を減らせます。
供花に添えるカードの書き方
供花に添えるメッセージカードは、店で印字してもらえるので、手書きでなくてもかまいません。
通夜や葬儀の当日は供花が集まるので、カードは一息で読める2〜3行に収めます。
四十九日までの供花は白を中心にし、故人が好きだった色を入れるなら、淡い色を1〜2色だけにします。
葬儀のあとの四十九日や一周忌には、思い出を少し長めに書いたカードが、遺族の支えになることがあります。
四十九日や一周忌に送る時期ごとの例文は、法要のメッセージ例文で紹介しています。
香典に添える一筆箋
通夜や葬儀に行けずに香典を現金書留で送るときは、香典袋だけを入れず、一筆箋か便箋1枚にお悔やみを書いて同封します。
参列できない理由は詳しく書かず、「やむを得ない事情により」「遠方のため」とだけ書きます。
便箋が2枚になると「不幸が重なる」と受け取られることがあるので、1枚に収まる長さにします。
便箋に書くお悔やみの手紙の組み立てと例文は、お葬式の手紙の書き方で紹介しています。
縦書きの罫が入った白い一筆箋なら、3〜5行の文がちょうど収まります。
\ 香典に添える数行のために /
手書きのときの墨と句読点
弔電や改まったお悔やみの文では、句読点を打たずに、読点の代わりに1字空け、句点の代わりに改行するのが昔からの書き方です。
句読点が「区切り」を思わせることや、毛筆で書いていた頃の名残が理由とされていますが、LINEや親しい人へのカードでは、読みやすさを優先して句読点を打ってもかまわないとされています。
通夜から初七日までに手書きするときは、悲しみの涙で墨が薄まったという意味を込めて、薄墨を使います。
四十九日を過ぎてからの法要では、普通の黒い墨に戻すのが一般的ですが、地域によって考え方が違います。
薄墨の筆ペンが1本あると、カードや一筆箋、香典袋の表書きまで同じ色でそろえられます。
\ 薄墨で書くときの1本 /
避けたい言葉と宗教ごとの違い
お葬式のメッセージでは、不幸が重なることや、死を直接思わせる言葉を言い換えます。
| 避けたい言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 重ね重ね、たびたび、くれぐれも | 深く、どうか |
| 再び、追って、続いて | 改めて、のちほど |
| 死亡、生きていた頃 | ご逝去、ご生前 |
| 忙しい中 | ご多用の中 |
「ご冥福をお祈りします」は仏教の考えに基づく言葉で、浄土真宗では使わず、神道やキリスト教でも使いません。
| 宗教 | 結びに使える言葉 |
|---|---|
| 浄土真宗 | 心よりお悔やみ申し上げます、謹んで哀悼の意を表します |
| 神道 | 御霊のご平安をお祈りいたします |
| キリスト教 | 安らかなお眠りをお祈り申し上げます |
相手の宗教が分からないときは、「心よりお悔やみ申し上げます」「謹んで哀悼の意を表します」を選ぶと、どの宗教でも使えます。
寄せられた言葉を映像にして届けるなら
友人や職場の仲間から集まった言葉を、故人の写真と一緒に映像にまとめると、通夜や告別式の会場で家族と一緒に見返せます。
オーダーメイドでは、故人の歩みを静かに振り返るスライドショーを、ご家族の写真と言葉をもとに作るお葬式・法要のムービーを制作しています。
基本料金は15,000円(税込、2026年10月時点)で、写真50枚までの編集と完成前の確認が含まれ、コメントの修正や写真の並び替えは回数の制限なく頼めます。
上映する日と、集まっている写真や言葉の量を伝えると、間に合うかを相談できます。
\ 集まった言葉を映像に /
※相談だけでは申し込みになりません
お葬式のメッセージについてよくある質問
お葬式のメッセージカードに宛名は書きますか?
喪主の名前か「〇〇家ご一同様」「ご遺族の皆様」と書きます。
故人の名前だけを宛名にするのは避けます。
メッセージカードにも差出人の名前は要りますか?
名前がないと遺族が誰からの花か分からないので、最後に名前を書きます。
LINEでお悔やみを送るのは失礼ですか?
親しい友人や同僚なら失礼にはあたりにくいですが、目上の人には弔電や手紙を選びます。
「ご冥福をお祈りします」はどんなときでも使えますか?
浄土真宗や神道、キリスト教の葬儀では使わないので、宗教が分からなければ「心よりお悔やみ申し上げます」にします。
お葬式のメッセージ例文のまとめ
お葬式のメッセージは、遺族が読むものなので、宛名は喪主か遺族にします。
お悔やみ、思い出を1〜2文、遺族への気遣い、結びと名前の順に短くまとめます。
当日のカードは2〜3行、弔電は告別式の前に届くように送り、LINEは親しい相手だけにします。
忌み言葉と宗教に合わない言葉を避けて、故人を思う気持ちを自分の言葉で届けてください。


