還暦プレゼントは、赤いちゃんちゃんこや置き場所に困る記念品より、相手が普段使える上質な物か、一緒に過ごす時間を贈ると喜ばれます。
60歳を迎える本人への調査では、嬉しいのは旅行や食事会、感謝の言葉で、遠慮したいのは赤いちゃんちゃんこを着ることが最も多くなっています。
予算は、子どもから親へなら1人10,000〜30,000円ほどを目安に、兄弟姉妹で金額をそろえてから選びます。
記事のポイント
- 赤いちゃんちゃんこより、普段使える物か一緒の時間を贈る
- 親へは1人10,000〜30,000円ほど、兄弟姉妹で先に金額をそろえる
- 記念品や外で使うペアの物は、本人の好みを確かめてから選ぶ
- どの贈り物にも、具体的な思い出を書いた手紙を添える
本人が喜ぶ還暦プレゼントと遠慮したい物
還暦プレゼントは、贈る側が思い浮かべる定番と、60歳を迎える本人が喜ぶ物とでずれがあります。
PGF生命が1966年生まれの男女2,000人に聞いた2026年の調査では、嬉しいプレゼントは現金が25.8%、旅行券が19.3%、お菓子やお酒などの嗜好品が15.6%の順でした(出典:PGF生命「2026年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」)。
同じ調査で遠慮したいプレゼントは、似顔絵やメッセージ入りの置き時計などの記念品が22.5%、夫婦のペアグッズが22.2%、花束が15.6%と続き、祝い方では赤いちゃんちゃんこを着るが52.7%で最も多くなっています。
| 喜ばれやすい物 | 遠慮されやすい物 |
|---|---|
| 一緒に行く旅行や旅行券 | 赤いちゃんちゃんこを着ること |
| 食事会や食事券 | 置き場所に困る記念品 |
| お菓子やお酒など使えばなくなる物 | 外で使うペアの物 |
| 普段使える上質な小物 | 好みを確かめずに選んだ花束 |
売り場のランキングでは記念品やペアの物も定番として並びますが、本人が使う場面を思い浮かべられない物は、贈る前に一度立ち止まって考えます。
花束や記念品が悪いわけではなく、花を飾るのが好きな人や、家族の写真を部屋に飾る人には喜ばれるので、相手の暮らしに合うかで決めます。
関係別の予算の目安
還暦プレゼントの予算は、贈る相手との関係と、一人で贈るか何人かで贈るかで変わります。
| 贈る相手 | 一人で贈るとき | 何人かで贈るとき |
|---|---|---|
| 親(子どもから) | 10,000〜30,000円ほど | 20,000〜50,000円ほど |
| 夫や妻 | 10,000〜30,000円ほど | なし |
| 祖父母(孫から) | 5,000〜30,000円ほど | 20,000〜50,000円ほど |
| 兄弟姉妹 | 10,000〜20,000円ほど | 10,000〜20,000円ほど |
| 上司や恩師 | 5,000〜10,000円ほど | 10,000〜30,000円ほど |
| 友人や同僚 | 3,000〜10,000円ほど | 10,000〜20,000円ほど |
親へ贈るときは、兄弟姉妹で1人10,000円前後を出し合うと、一人では選びにくい旅行や上質な革小物にも手が届きます。
両親2人へまとめて贈るときの選び方は、両親への還暦プレゼントで紹介しています。
実の親と義理の親が近い時期に還暦を迎えるときは、両家で金額に差をつけないようにしておくと、親どうしで話題になっても気まずくなりません。
上司や恩師に高すぎる物を贈ると、お返しの負担をかけるので、一人なら5,000〜10,000円ほどにとどめるか、職場の連名にします。
相手の暮らし方から候補を選ぶ
還暦プレゼントの候補は、相手が普段どう過ごしているかから絞ると、使われずに残る心配が減ります。

外出や旅行が好きな人
- 本人が日にちと行き先を選べる旅行や体験のギフト
- ホテルでの食事券やアフタヌーンティー
- 軽くて持ち歩きやすいバッグや財布
旅行券は金額が見えてしまうので、気を遣わせたくない相手には、金額が書かれていない体験のカタログにする方法もあります。
カタログで泊まる宿を選んでもらう場合も、宿までの交通費は別にかかることが多いので、渡すときに一言添えます。
家で過ごす時間が好きな人
- 着心地の良いパジャマやブランケット
- 毎日使う器や、名前を入れたグラス
- 好きなお菓子や、少し良いお米や調味料
健康を気遣いたいときは、杖や老眼鏡のように老いを感じさせる物ではなく、眠る時間や家での時間が心地よくなる物を選びます。
離れて住む親には、スマホから送った孫や家族の写真がそのまま映るデジタルフォトフレームを贈ると、家で過ごす時間に家族の様子を見てもらえます。
\ 遠くの家族の写真が届く /
晩酌や趣味を楽しむ人
- 名前やメッセージを入れたお酒や酒器
- 生まれた年のワイン
- 趣味の道具の周りで使う小物
生まれた年のワインは、60年の長い保存に向く赤ワインや甘口のワインが中心で、保管の状態を明らかにしている専門店で選ぶと安心です。
お酒そのものは飲めばなくなるので、錫のタンブラーのような酒器を添えると、晩酌のたびに還暦祝いを思い出してもらえます。
\ 晩酌の器を一つ添える /
赤を取り入れるなら小物か包装で
還暦の赤には、生まれた年に還るという意味と、魔除けの色という意味があるとされます。
赤いちゃんちゃんこを着るのが苦手な人には、普段使える物の一部に赤を入れると、還暦らしさと使いやすさを両立できます。
- 深い赤のストールやネクタイ
- ボルドーの財布や名刺入れ
- 赤い器や、朱色の漆の箸
- 贈り物の包装やリボンだけを赤にする
赤い色そのものが好みでない人には、品物は好きな色で選び、包装やカードで赤を添えるだけでも十分です。
古希の紫や米寿の黄など、70歳から先の祝いの色の取り入れ方は、長寿祝いのプレゼントで紹介しています。
思い出が伝わる贈り方
同じ品物でも、渡し方と添える言葉で、思い出に残るかどうかが変わります。
- 生まれた日の新聞を添えて、60年前の出来事を一緒に眺める
- 子どものころからの写真を集めて、アルバムにまとめる
- 孫が描いた似顔絵や手紙を、額に入れて渡す
- 食事会の席で、家族一人ずつが感謝を伝える
写真を集めてアルバムにするなら、スマホの写真をその場で印刷できるプリンターがあると、昔の写真と最近の写真を並べて貼れます。
\ 60年の写真を一冊に並べる /
手紙には、どの思い出を書くかを先に一つ決め、そのときの気持ちと、これから一緒にしたいことを書き添えます。
還暦の祝い方そのものは、還暦祝いは何をする?で紹介しています。
避けたい贈り物と例外
還暦プレゼントでは、意味の上で避けたほうがよいとされる物があります。
| 避けたい物 | 理由 | 例外や代わりの物 |
|---|---|---|
| 杖や老眼鏡 | 老いを感じさせる | 本人が欲しがっている場合は可、眼鏡ケースにする |
| 櫛や4と9の数の物 | 苦や死を連想させるとされる | 数をずらした詰め合わせにする |
| 白いハンカチや日本茶 | 別れや弔事を連想させるとされる | 色柄のハンカチ、紅茶やコーヒー |
| 靴やマット(目上の人へ) | 踏みつけるという意味になる | 親しい家族で本人の希望があれば可 |
| 時計やかばん(目上の人へ) | もっと働けという意味にとられることがある | 家族なら定番、上司には別の物 |
カタログギフトの中に避けたい品が載っていても、本人が自分で選ぶ物なので気にしなくてかまいません。
渡す時期とのし
還暦プレゼントは、60歳の誕生日の1〜2週間前から当日までに渡すのが目安です。
- 家族が集まる食事会で渡すなら、誕生日の前後の週末や連休でもよい
- のしの水引は、何度あってもよいお祝いに使う紅白の蝶結びにする
- 表書きは祝還暦、還暦御祝、寿などにする
- 4人以上で贈るときは、代表者の名前と外一同とし、全員の名前は別紙に書く
名入れや似顔絵など作るのに時間がかかる物は、渡す日の1か月前を目安に頼んでおくと間に合います。
写真と家族の言葉を映像にして贈るなら
品物と一緒に、若い頃から今までの写真と家族からのメッセージを映像にまとめ、食事会で一緒に見る贈り方もあります。
オーダーメイドでは、若い頃から今までの写真や動画に、家族からのコメントやメッセージを入れた還暦・長寿祝いのムービーを制作しています。
基本料金は15,000円(税込、2026年10月時点)で、写真50枚までの編集と完成前の確認が含まれ、コメントの修正や写真の並び替えは回数の制限なく頼めます。
相談のときに、上映したい日や用途を伝えると、制作のスケジュールや対応できるかを案内してもらえます。
\ 家族の言葉を還暦の映像に /
※相談だけなら申し込みにはなりません
還暦プレゼントについてよくある質問
還暦プレゼントに現金を贈るのは失礼ですか?
親しい家族なら、旅行や食事に使ってほしいなど目的を伝えて渡すと喜ばれます。
現金だけにせず、花や菓子と手紙を添えると、気持ちが伝わります。
還暦プレゼントはいつ渡すのがいいですか?
60歳の誕生日の1〜2週間前から当日までに渡すのが目安です。
家族が集まりにくいときは、前後の週末や連休に食事会を開いて渡します。
赤い物を贈らないといけませんか?
赤い物でなくてもかまいません。
包装やリボン、カードに赤を入れるだけでも、還暦らしいお祝いになります。
本人から何もいらないと言われたらどうすればいいですか?
物を増やしたくない人なら、食事や好きなお菓子のように使えばなくなる物を選びます。
品物は小さくして、手紙と家族で過ごす時間を中心にする方法もあります。
還暦プレゼントの選び方のまとめ
還暦プレゼントは、赤いちゃんちゃんこや置き場所に困る記念品より、普段使える物や一緒の時間を選びます。
親へは1人10,000〜30,000円ほどを目安に、兄弟姉妹で金額をそろえます。
相手の暮らし方から候補を絞り、赤は小物や包装で取り入れます。
具体的な思い出を書いた手紙を添えて、60歳の節目を祝ってください。


