長寿祝いは、古希(70歳)、喜寿(77歳)、米寿(88歳)などの節目に、家族が集まって食事や旅行をしたり、写真を残したりして長寿を祝う行事です。
何をするかは年代に合わせて決めると選びやすく、70代は夫婦や趣味の時間を、80代以降は移動の負担を減らして家族が集まる場を中心にします。
どの年代でも、昔の写真や家族の言葉を添えると、食事や贈り物が思い出に残る1日になります。
記事のポイント
- 祝う年齢と色は、早見表で生まれ年から確かめる
- 70代は夫婦や趣味の時間、80代以降は近場で家族が集まる場
- 店や宿には、長寿のお祝いだと予約のときに伝える
- 昔の写真と家族の言葉で、1日を思い出に残す
長寿祝いの年齢と色の早見表
長寿祝いは、60歳の還暦から始まり、70歳の古希、77歳の喜寿と、節目ごとに名前と祝いの色があります。
| 名前 | 年齢 | 2026年に満年齢で迎える人の生まれ年 | 祝いの色 |
|---|---|---|---|
| 還暦 | 60歳 | 1966年 | 赤 |
| 緑寿 | 66歳 | 1960年 | 緑 |
| 古希 | 70歳 | 1956年 | 紫 |
| 喜寿 | 77歳 | 1949年 | 紫 |
| 傘寿 | 80歳 | 1946年 | 黄・金茶 |
| 米寿 | 88歳 | 1938年 | 黄・金茶 |
| 卒寿 | 90歳 | 1936年 | 紫・白 |
| 白寿 | 99歳 | 1927年 | 白 |
| 百寿 | 100歳 | 1926年 | 桃色 |
昔は生まれた年を1歳と数える数え年で祝っていましたが、今は満年齢で祝う家族が多く、数え年で祝うなら表の生まれ年の1年後に生まれた人が対象になります。
祝いの色は決まりではないので、主役が好きな色を優先してかまいません。
古希は杜甫の詩の「人生七十古来稀なり」、喜寿は「喜」の草書体が七十七に見えること、米寿は「米」の字が八十八に分けられることが名前の由来です。
100歳を迎える人には、毎年9月15日の老人の日の記念行事として、内閣総理大臣からのお祝い状と記念品が贈られています。
2026年度の対象者は54,294人でした(出典:厚生労働省「令和8年度百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」)。
年代に合わせて何をするか決める
長寿祝いで何をするかは、主役の年代と体力に合わせると、無理のない1日になります。
| 年代 | 祝い方の中心 | 向いていること |
|---|---|---|
| 60代 | これからの毎日へのエール | 旅行、趣味の体験、記念写真 |
| 70代 | 夫婦や趣味の時間 | 夫婦の旅行、趣味の道具、写真館 |
| 80代 | 移動の少ない場で家族が集まる | 自宅や近くの店での食事会、近場の宿 |
| 90代以降 | 顔を見せて言葉を届ける | 自宅や施設への訪問、写真、手紙 |
同じ年代でも元気さは人によって違うので、年齢より、今の主役が楽しめることと疲れないことを優先します。

60歳の還暦の祝い方は、還暦祝いは何をする?で紹介しています。
家族で集まって祝う
長寿祝いは、離れて暮らす家族や親戚が顔をそろえる数少ない機会なので、どこに集まるかを先に決めます。
自宅で祝う
自宅で祝うなら、主役がその日は何もしなくてよいように、仕出しやケータリングを頼み、家族が準備と片付けを受け持ちます。
住み慣れた家なら移動の負担がなく、昔のアルバムを広げながら話せるので、80代以降の主役にも向いています。
- 主役の好物を1品、家族が作って加える
- 昔のアルバムをテーブルに出しておく
- 遠方で来られない家族とビデオ通話をつなぐ
店の個室で祝う
店で祝うなら、椅子席の個室を選び、段差や手すり、トイレまでの距離、車いすで入れるかを予約のときに確かめます。
長寿のお祝いだと伝えると、記念のプレートや集合写真、祝いの色のちゃんちゃんこの貸し出しを用意している店もあります。
主役には入口から遠い上座に座ってもらい、料理を出すペースは、主役が食べやすいようゆっくりめに頼みます。
旅行で祝う
旅行で祝うなら、移動の時間と、宿の中での過ごしやすさで行き先を選びます。
- 70代は、夫婦で行きたかった場所や温泉
- 80代以降は、移動の少ない近場の温泉や都市のホテル、日帰りの温泉と食事
- 宿には予約のときに長寿のお祝いと伝え、祝い膳や記念品、写真のサービスがあるかを聞く
- 部屋は、大浴場やエレベーターに近い部屋や、ベッドのある和洋室を頼む
旅行の前に行き先や予定をまとめたしおりを渡し、旅行中は部屋に花を飾ってもらい、旅行の後に写真をまとめたアルバムを届けると、楽しみが旅行の前後にも広がります。
思い出に残る演出のアイデア
食事や旅行に、昔の写真や家族の言葉を加えると、その日が思い出に残る1日になります。
- 10年ごとの写真を並べたアルバムを作り、最後のページに当日の写真を貼る
- 遠方で来られない人からのお祝いの動画を集めて流す
- 主役の青春時代の曲を流す
- 主役の得意料理を家族が教わって作る
- 家族が1人ずつ手紙を読む
- 主役に内緒で恩師や旧友を招く
アルバムは最後の数ページを空けておき、当日撮った集合写真を貼って完成させると、会の終わりに主役へ渡せます。
\ 10年ごとの写真を一冊に /
主役に内緒で準備する進め方は、還暦サプライズのアイデアで紹介しています。
夫婦で祝う
夫婦のどちらかが節目を迎えるときは、平日に夫婦2人で旅行や食事をし、週末に子どもや孫と食事会をするように、2回に分けて祝う方法もあります。
- 夫婦で使えるペアの器や、生まれた年のワインを贈る
- 年齢と同じ数のバラを贈る
- 夫婦2人で写真館で写真を撮る
夫婦の年齢が近く、2人の節目が同じ年に重なるときは、合同で祝ってもかまいません。
夫婦で過ごす記念日の過ごし方は、記念日の過ごし方で紹介しています。
施設に入っている親を祝う
施設に入っている親の長寿祝いは、家族が会いに行って顔を見せることが、何よりの祝いになります。
- 面会できる日時と人数、食べ物を持ち込めるかを施設に確かめる
- 花は、水換えのいらない小さなプリザーブドフラワーにする
- 家族の写真を入れたフォトフレームを、部屋に置かせてもらう
- 来られない家族の写真や言葉を集めて届ける
離れた場所から写真を送れるデジタルのフォトフレームなら、会いに行けない家族の写真も施設の部屋に届きます。
デジタルのフォトフレームは、施設でWi-Fiを使えるかを確かめ、写真を入れて設定を済ませてから渡します。
\ 孫の写真が部屋に届く /
孫ができる長寿祝い
孫からの贈り物は、金額より手間をかけた物のほうが、祖父母の思い出に残ります。
- 手形や足形をとった色紙
- 似顔絵や家族の絵
- 手作りのフォトフレーム
- 肩たたき券やお手伝い券
小さな孫の言葉は親が聞き取って書き、名前だけでも本人に書いてもらうと、つたない字がそのまま記念になります。
家族そろっての集合写真は、スマホを三脚に立ててタイマーで撮ると、撮る人も一緒に写れます。
\ 撮る人も家族の輪に入る /
長寿祝いにかかる費用の目安
長寿祝いの贈り物の予算は、贈る人と主役の関係で目安が変わります。
| 贈る人 | 贈り物の予算の目安 |
|---|---|
| 夫や妻から | 30,000〜50,000円 |
| 子どもから親へ | 1人10,000〜30,000円 |
| 孫から祖父母へ | 5,000〜30,000円 |
| 親戚から | 5,000〜20,000円 |
| 上司や恩師へ | 5,000〜10,000円 |
兄弟姉妹で祝うときは、品物と食事会をまとめて1つにし、全体の金額を人数で分けると、1人の負担が重くなりすぎません。
学生の孫なら、数千円の品物や手紙だけでも十分に気持ちが伝わります。
時期とのしのマナー
長寿祝いは、誕生日の当日か、その前の家族が集まりやすい週末に祝う家族が多く、敬老の日や年末年始に合わせる家族もあります。
- のしは紅白か金銀の蝶結びの水引にする
- 表書きは「祝古希」「祝米寿」「寿」などにする
- お金を包むなら、4と9の付く金額を避ける
- 品物は誕生日の1〜2週間前から当日までに届ける
避けたい贈り物は、「苦」「死」を連想させる櫛、老いを意識させる老眼鏡や杖、目上の人に贈る靴や靴下などの踏む物です。
90歳以降の祝いでは、白や紫だけの花は弔事のように見えることがあるので、ピンクやクリームなど明るい色を主にします。
家族の写真と言葉を映像にして贈るなら
長寿祝いの会で、主役の若い頃から今までの写真と家族からのメッセージをまとめた映像を流すと、離れて暮らす家族の言葉も一緒に届けられます。
オーダーメイドでは、写真や動画に家族からのコメントを入れた還暦・長寿祝いのムービーを制作しています。
基本料金は15,000円(税込、2026年10月時点)で、写真50枚までの編集と完成前の確認が含まれ、コメントの修正や写真の並び替えは回数の制限なく頼めます。
古希や米寿など祝う節目と上映する日を伝えると、制作のスケジュールを相談できます。
\ 70年、80年の歩みを映像に /
※相談だけなら申し込みにはなりません
長寿祝いについてよくある質問
長寿祝いは数え年と満年齢のどちらで祝いますか?
昔は数え年で祝いましたが、今は満年齢で祝う家族が多くなっています。
家族や地域の習慣があれば、それに合わせてかまいません。
長寿祝いは節目ごとにすべて祝うものですか?
すべての節目を祝う決まりはなく、家族で大きく祝う節目と、食事や電話で祝う節目を分けてもかまいません。
主役が祝ってほしくないと言うときはどうすればよいですか?
年齢を強調する飾りや贈り物は控え、いつもの誕生日として家族で食事をする形にします。
嫌がる理由を聞き、写真だけ撮る、手紙だけ渡すなど、負担の少ない形を選びます。
喪中のときはどうすればよいですか?
祝いの会や旅行は忌明けの後に延ばし、贈り物をするなら控えめな包装にします。
長寿祝いのまとめ
長寿祝いは、早見表で祝う年齢と色を確かめてから、主役の年代に合わせて何をするかを決めます。
70代は夫婦や趣味の時間を、80代以降は移動の少ない場で家族が集まることを中心にします。
店や宿にはお祝いだと伝え、昔の写真や家族の言葉を添えます。
主役が楽しめて疲れない形で、節目の1日を家族で祝ってください。


